【続】期間限定ダーリン
あいつの身体をぎゅうっと抱きしめたまま、俺は見せ付けるように涼ちゃんに言った。


「俺のほうが美玖のことたくさん知ってるし、美玖と過ごした時間が長いのに・・・。慶吾さん?笑わせんじゃねえよ、彼氏なのに敬語じゃねえか!!」

美玖は震えていた。

涼ちゃんの目はさっきと違って冷たい雰囲気を帯びている。


俺の腕の中で隠れるようにいる彼女をみると、少し涙目になっている気がした。


時間とか、敬語とか、別にそんなもん関係ねえだろ。

なにが俺のほうだ。笑わせんなよ・・・?!


「たしかにお前のほうが美玖との思い出は多いかもしれないし、俺の知らない美玖のことをたくさん知ってると思う。」
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