祓い屋!
「人の分際でワタシの質問に答えず、逆聞いてくるとは大したもんだな」

ケタケタと笑い声をあげ

妖怪は椿を見下ろす

「別に興味なんてないけど…理由があるなら聞いてあげようかなと思ったのに」

羽の音が一層近づいてくる

「クローーーー!!」

呼ばれたクロが隙間を滑るように

部屋の中に入ってきた

「なんとみっともないんだ。お嬢さんよ、隙があるからこうなるんだ」

ため息をつき

バサーっと羽を広げ妖怪と椿の間に入りこむ
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