歩み。~I want to walk it with you~
入学式
私、本田夏(ホンダナツ)は今日から高校生。
みんなは華のJKとか言うけど私は学校が大嫌い。人間も大嫌い。
3年間面倒なことが起きないようにうまくやろう。

「行ってきます。」誰もいない家にポツリと呟き家を出た。
15分ほどで着いたここ。
そう、今日から通う樟南(ショウナン)高校。
自分のクラスをみて教室へ向う。
自分の席へつき音楽を聴く。
誰にも話しかけられませんように。

?「おーぃ。ねぇ、聞いてる?」
知らない男の子がしゃべりかけてくる。
夏「はぃ?なんですか?」
?「何聴いてんの?」
夏「あんたに関係ないでしょ。」
初日からまじでめんどくさい。
男がめんどくさすぎて教室を出た。
(どこ行こうかな~。屋上でも行って寝よう。)
キーィーー。
屋上の扉を開けて足を踏み入れようとして、止まった。
(誰かいる。嫌だ。近づきたくない。)

?「誰だよ。そこにいるやつ。」
うわぁ・・・バレた!!
近づいてくる。どうする?逃げるか?
そうこうしてるうちに…「おぃ。なにしてるんだよ。」
夏「いや、すいません。失礼します」
立ち去ろうとしたら
パシー。「待てよ。」
そのまま手を引っ張られて仲間の所に連れていかれた。
夏「あの~。勝手に入ってごめんなさい!!それでわ・・・」
?「お前名前は?」
はぁ?何こいつ。普通名前は自分から名乗るもんでしょ。
ああっと。我慢。我慢。
「本田夏(ホンダナツ)です」
思いっきりの作り笑顔で答えた。
早く帰りたい
「夏か。俺は三木凰牙(ミキオウガ)」
俺様っぽいやつが答えた。
(凰牙って珍しい名前。)
「僕、速風秀太(ハヤカゼシュウタ)よろしくね♪なっちゃん♪」
「よろしくお願いします…。」
まじでめんどくさい。早く帰りたいんだけど名前なんかどーでもいい。
「俺は…。」
「あの、帰りたいんで失礼します。」
「はっ?待てよ。」
「私人間嫌いなんです。さよなら」
「俺らの事知らねぇのか?」
「知りません。知りたいとも思いません。でわ、これで。」
バタンー。
「おもしれぇ。あいつ絶対俺のもんにする。」
そんな事をゆっていたなんて知るよしもなかった。
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