ある噂話の世界にて
最初に会ったのは
毎度の如くセミの大合唱が鳴り響く夏の日のこと

「暑い、暑い、熱い!!!」


気温35℃を超える炎天下の下、両手に軍手を装着していた。
右手に道を行き交う人々が不要となって捨てたもの、
左手に大きなスーパーのビニール袋を持っていた。




そう、ゴミ拾いをしていた。
学校で企画された町内清掃という名の慈善事業




「はいはいはい。
 暑いですね~。」


かったるそうに答える亜紀



「そんな面倒臭そうに答えないでよぉ」

「暑いだの熱いだの、どう答えればいいのよ」








残り時間15分







あとたったの15分と考えたいところだが
まだ15分もある





今でゴミ拾い時間半分





この町に優しい行動の後には冷えたジュースが待っている



はっきり言ってまともにジュースを楽しみにしている
学生さんはいないだろう
私だってその一人だ


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