五周年記念
第二話♩*゜とうとうバレました【母親】

✧*。皇多side✧*。

母さんは俺達の部屋に
入る時にノックしない。

そして、今日もそうだった。

問題なのはノックしないで
入って来た母さんというよりも
俺達が真っ最中だったことだ……

兄ちゃんも気付いてるばすだが
やめようとはせず、逆に
さっきよりも激しい。

『んん、ぁっ……』

声を我慢しようとすると
タイミングを図ったように突かれる。

母さんがそこにいるのに……

「あら、お邪魔しちゃったわね」

俺の予想に反して母さんから
そんな言葉が返ってきた。

「後で詳しく話してね」

ぇ? ぇぇ!? 母さん!?

バタンと部屋のドアが閉まる音と
兄ちゃんの笑い声が重なって聞こえた。

『皇多、続けるぞ』

母さんが出て行った後
兄ちゃんに散々啼かされた。

一時間後、二人で
母さんの部屋に向かった。
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