友達?恋人?
ドレス選び
「ねぇ、愛里沙」


私が机に伏せていると杏が声をかけてきた。


「ん?」


「今日ドレス持ってきた?」


「あー」


この大学には新入生の歓迎パーティーがあって、それにはドレスコーデをしていかなければならないらしい。


「持ってないよ、だから行かないかも…」


龍二には行くって言っちゃってたけど


「そんなっ!もったいないよ!
ここの歓迎パーティーめっちゃ楽しいんだって!私のドレス貸してあげる!」


「でも、それじゃ杏のが…」


「大丈夫!私にまかせて!」


杏は私の手を引っ張って教室を出た。


「ちょっ、杏…」


「大丈夫!黙ってついてきて!」


大丈夫要素どこよ…


不安に思いながら引っ張られていると大学の前にリムジンが止まっていた。


リ、リムジン…


「乗って!」


杏はリムジンの前で止まるとドアを開けた。


「えっと…」


「はーやーくー!」


乗らない私に痺れをきらした杏は私を引っ張って車に押し込んだ。


「わっ、こら、杏っ!」


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