キミと初恋、はじめます。
「あ、先生……」
「後は教師の仕事だ。いいな?」
ちらりと翔空の方を見て言った先生に、翔空は知らん顔で顔を背けた。
「お前ら三人、とりあえず俺と来い。詳しい話を聞かせてくれ。華沢達は授業に戻っていいからな」
「あ、ありがとうございます」
彼女達を引き連れて、先生は医務室から出ていった。
残されたあたし達に漂うのは、なんとも言えない気まずい雰囲気。
ただゆっくりとあたしに近づいてきた翔空に、コクリと息を呑む。