キミと初恋、はじめます。
あたしを特別にしてくれてるって思ったら、また赤くなってしまったのだけれど。
「翔空、ありがと。おかげで生還できた」
あたしが翔空に向かって笑うと、プッと噴き出した翔空が優しく頭を撫でてきた。
「シキにとって、朝の通勤ラッシュは命に関わる問題なんだ。なら尚さら俺が守らなくちゃね」
……なんかあたし、翔空から離れるつもりだったのにどんどん近づいてる気がする。
そう思ったらなぜか溜息と寂しさが出てきて、あたしは小さく溜息をついた。
「シキ?大丈夫?酔った?」
「え?あ、大丈夫!ごめんね、ありがと」
具合が悪くなったと思ったのか、心配そうに覗き込んできた翔空に慌てて首をふる。