キミと初恋、はじめます。
────……ううん。
本当はわかってる。
あたしが、翔空に恋をしているってこと。
昨日逢ったばかりだけれど、こんなにもあたしの心が揺さぶられるのは、きっとそういう事だと思うんだ。
あの花園で翔空と出逢って、帰り道を2人で歩いて、たわいない通話をして。
たったそれだけだけれど、きっとあたしのこの心のモヤモヤが恋に変わるには十分だったんだ。
翔空みたいに、一目惚れってわけじゃないかもしれない。
それでも翔空を見た瞬間、この上なく惹かれてしまったのは事実なんだ。