今、2つの色で


未亜は思わず立ち止まってしまって、苦笑いをしてあたしに問いかけた。


「正直あたしも分かんないけど…どうせ何人もの女の子を相手にしているようなやつだし、そんなのにまんまと引っかかることなんてないから安心して!」


…まぁ、現に駿っていう浮気男にまんまと引っかかっているから、こんなセリフなんの説得力もないんだけど。


あたしが笑い飛ばすと、未亜は苦笑いのまままた歩き出した。


「凛夏、逢坂くんのこと私はよく分からないけど…とにかく気をつけてね?…問題児って有名だし…」


――ん?

< 133 / 500 >

この作品をシェア

pagetop