今、2つの色で




「――ろ、起きろ近藤!」


バシンッ!


机を叩く大きな音と怒りに満ちた担任の声に驚いて、あたしはそこで目が覚めた。


「あ…」


冷や汗をかいて上体を起こすと、あたしの目の前には担任の姿。


そしてそんなあたしを見る、クラスメイトたち。


少し離れた席に座っている未亜は、苦笑いしてあたしを見ている。


そして。


肝心の駿も、未亜と同じく苦笑いを浮かべていて。

< 149 / 500 >

この作品をシェア

pagetop