今、2つの色で


未亜はひとりで可愛く文句を言い始めて、その姿にあたしは本当に大切にされてるんだな、と実感する。


あとをついて来てあたしに追いつき、また隣を歩き始めた未亜に、あたしは笑顔でピースサインを作ってみせた。


「駿はムカつく!でも駿に恋してるのはあたしなんだから仕方ないの!」


そんなあたしの笑顔と言葉に未亜は納得できないようで、まだ不機嫌に頬をぷくっと膨らませてあたしを見ていた。


――だって、あたしは未亜を守らなくちゃいけない。


未亜に心配させたくないし、させることはできない。

< 22 / 500 >

この作品をシェア

pagetop