今、2つの色で


今頃、あたしは抱きしめられていたかもしれないのに。


悔しい。


もう、“また明日”って会えないのに。


靴箱で待ち伏せされたり、髪を後ろから引っ張られたり、名前を呼ばれたり。


何気ない日々のそんな1シーンが。


もう、遠い未来になるかもしれないのに。


なんで、なんで、なんで。


悔しい、悲しい。


会いたかったよ――


「あの」


悲しみで溢れるあたしに、不意にそう声がかかった。


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