今、2つの色で
あたしの隣に未亜と駿が並ぶ。
ああ。
本当に、卒業なんだ。
まだまだこの何気ない日々が続く気がしてならなかったけど。
遠い未来のことのような気がして、卒業するっていう実感があまりなかったけど。
「卒業…しちゃうんだよね、したくない!」
あたしは笑って、本音で叫んだ。
楽しいことばかりじゃなかったけど、でもやっぱり楽しいことのほうが多くて。
あたしはこの場所が好きだった。
大好きだった。