悪いキス

「なんとでも言えよ、それで気が済むなら」

大航はわたしのロープ痕を優しくキスして行く

唇はコットンガーゼのように柔らかい

すぐには消えないかもしれないけれどじきに消えて行くだろう

喜びでわたしは手がすこし震えそうになった

「…ここにパンおいとくね」

ベッドの脇に置いて、一倫とまい子は部屋から出て行った


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