悪いキス

「あれから、りん先輩は揺木谷さんとは上手くいってるの?」

わたしは額の前髪が少し長くなって気になっている

「…あれ、知ってたんだ?」

「知らないよ、多分りん先輩は揺木谷さんのことを意識してるんじゃないかって気付いてたけど…」

「まぁ、ぼちぼちなんじゃない?」

「そっか…」

風が再び吹いてきて肌寒さを感じさせる

陽射しが温かいといっても上にはおるものがないと少し寒さを感じる

わたしは両腕をさすりながら続ける

「揺木谷さんやりん先輩がしたことは悪いことだけど…なんて言うか、幸せになって欲しい。それになによりも私自身が弱かったことが悪いんだよね」


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