愛を教えてくれたのは若頭

覚悟



ただいま、


いつもと同じ時間に帰ってきた
おかえりなさいと出迎えれば
晃さんの腕の中へと収まる

毎日思うことだが
やはり幸せを感じてしまう
これを逃したくない
ここが私の居場所なんだと思いたい



「どうした?」


いつもなら私から離れていく
なのに私は離れず晃さんの腕の中
心配そうに私の顔を覗き込む
それが嬉しくて泣きそうになる



『ううん、晃さんとずっと一緒にいたいって思っただけ』


素直な気持ちを伝えただけ
なのに晃さんは顔を強張らせる
私を抱きしめていた手は外され
晃さんはリビングへと足を向けた


晃さん?
どうしたの?
いつもと違う反応に不安がよぎる
考えすぎだろうか
晃さんの後を追うように
私もリビングへと向かった

< 241 / 331 >

この作品をシェア

pagetop