愛を教えてくれたのは若頭


少しだけ話した
それで、風間さんにこれからバイトだと伝えると、店に来ると言い出した


「君の名前は?指名するのに名前くらいわからないと困るよ」


『あー、名前は茜。バイトって言っても明日で終わりのお手伝いさん。店はブレンダって店だよ』


わかった、と腰を上げる風間さん
本当に来るのか定かではないが
まあ、いいやと思いながら
車に乗り込む姿を見ていた

助手席に?
風間さんが乗ると後部座席の窓が
少し動いた

車が走り出し
助手席の風間さんは私に手を振っていた


一人じゃなかったの?
風間さんと30分くらいは話していた
その間、ずっと待っていたということだ

申し訳ないことしたと思ったが
それなら話しかけてこなければいいのに、と思う


30分を無駄にしたかも、と思いながらも
私の目は客を探し始めていた

< 37 / 331 >

この作品をシェア

pagetop