よく晴れた空に

救済と求人






「お福さんのことを考えているでしょ?」






総司と2人、町を歩いていたら

逢えるような気がした



「悪ぃか」


「ふふふ 別に
クスクス 当たってましたね」




普段静かな通りから、何やら争う声がした


総司と目を合わせ、頷く

走って行くと



すでに、そこは静かだった



刀を持った、浪士らが


10人


気絶していた




そして、その真ん中あたりで

俺たちの気配に気づき


振り向いたのは




お福だった…








「こんにちは
この人達が、先に仕掛けてきたんですよ」



「全員…お前がやったのか?」



「他にいないでしょ?」



「お強いのですね!
お怪我はありませんか?」




お福は、総司に視線を移す




「いつも心配して下さるのですね
この通り!怪我は、ありませんので!
この人達… おまかせしますね!」




呼び止める声に、振り向かず片手を上げ


去って行った




「この人達… あの旅籠に出入りしていた
間違いありません!」



只者でないが

敵では、ない… 













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