世界で一番、愛してる。
始まり
「いやぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

「里葉!?」

「はぁはぁはぁ…お、お母さん…ごめんね。起こしちゃって」


「大丈夫よ。また怖い夢でも見たのかしら?」


「う、うん…毎回同じような夢…」


「そっか…よし、寝ちゃいなさい?
明日も学校よ♪寝れないなら一緒に寝ましょう?」


「はい…お母さん…」


「よしっ。大丈夫大丈夫」


「うん…大丈夫…」


意識がなくなる少し前。

お母さんが小さな声で


「ごめんね。里葉」


そうつぶやいたのが聞こえた。


違うよ。お母さん。






あの日悪かったのは私だよ。











< 1 / 81 >

この作品をシェア

pagetop