これも恋と呼んでいいのか


「あっ、そうそう、出版社で授賞式があって行ってきたんですが、賞状とトロフィーと、出版のお話まで頂いちゃいました」


商品の整理をしながら。


「そ、そんなにか?」


「今までのアルバムの分も含めて出させてほしいって言われたらしいっすよ、どうします??店長さん。靖美、売れっ子ですよ」


業平がニヤニヤしながら。


確かに、あれはすごかったが。素人の趣味で田舎の家に眠らせておくのはあまりに勿体ない、と琉ヶ嵜も思った。


けれど、急に靖美を遠くに感じた気がした琉ヶ嵜。


本当に俺なんかが幸せにしてやれるのか……?




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