永遠dream

⑥~本当の心~

  私は薄暗い道を抜け、アパートの前に出た。

午後0時。

今日が晴れなら太陽が真上にある、ヴァンパイアにとって1番外に出たくない時間帯だ。

まあ……雨だけど。

予想は出来てた。

だって今梅雨だもん。

…………仕方ない。

私はレイに気づかれないようにそっと家に入った。

会いたくないわけじゃない。

ただ、…………もう…………会いに行けない。

私はひどいことをした。

知らなかったとはいえレイを騙した。

私は…………レイと共に過ごす資格を失ったのだ。
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