永遠dream

④~望んだ幸せ~

しかし、彼女が発したのは意外な言葉だった。

 「あなた方には、サミットに出ていただきます。」

サミット?

私がきょとんとしていると、隣で歯軋りが聞こえた。

サミットについて、レイは知っているようだった。

部屋に冷たい空気が流れる。

 「サミットは8月1日午前0時から、北海道のクロユリ本部で。セキリュティは外し、部下には知らせておきます。なお、これは強制ですので悪しからず。…………以上。」

 「では、こちらから。」

そう言って夜神さんが、生徒会室のドアを開ける。

私たちは出口に向かって歩いた。
< 114 / 200 >

この作品をシェア

pagetop