永遠dream
翌朝、お母さんが発したのは意外な言葉だった。

「私達、一晩話し合ったんだけど・・・・・・萌々、今日入学式が終わったらここに行きなさい?お母さんの知り合いがここの大家さんなの。月1万円で部屋を貸してくれるそうよ。」

そうして渡されたのは1枚の紙切れだった。

「月5万の仕送りはするからな。」

お父さんは、そう言った。

顔は、新聞で隠れてよく見えない。

「・・・・・・ありがとう、元気でね。」

私はそう言って家を出た。

ドアがしまる前、「荷物送っておくわね。」という声が微かに聞こえた。


私は大きく息をはいた。

やっと、開放される。
やっと、無理に笑わないでいられる場所ができる。

私は、軽い足取りで学校に向かった。
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