永遠dream

⑦~広がる世界~

ピチピチと小鳥のさえずりが聞こえる。

「…………ん………………?」

目を開けると光が飛び込んできた。
朝だ。

あれ?
私、いつの間に布団に…………?

レイさんは…………?

私はあたりを見回す。

帰った…………のかな?

えっと…………あのあとどうなったんだっけ?

大泣きして、レイさんの腕の中が気持ちよくて、私…………

あのまま寝て…………!

…………うわぁ。

一気に気が重くなった。

何やってんのよ、私は…………

ごめんなさい、ごめんなさい…………

はぁ…………
どうしよう、あのあときっと困ったよね…………

わざわざ布団までひいてくれて…………

あー、ちょっと嬉しいかも。

でもやっぱり合わせる顔がない。

流石に申し訳なさすぎる。

今日土曜日だしせっかくいっぱい喋れると思ったのになぁ。
気まずくなっちゃうのかなぁ。

…………会いたいな。

レイさんに会いたい。

会って、謝って、またいつもみたいにおしゃべりしたい。

そうと決まれば…………

私は髪を高い位置で束ねた。
気合のポニーテール。

よし、大丈夫!

って、毎週これかよ。

…………まあいいや。

よし行こう。
玄関に向かって歩いたその時だった。
< 48 / 200 >

この作品をシェア

pagetop