永遠dream

②~本当の記憶~

  母は人気のない場所まで私を誘導した。

見上げるとたった一枚の板が雨を弾いていた。

私はあの時のことを思い出し、一言一言言葉を繋げた。

「高かったのに……持てた、助けれた……なんで…………?」

うまく文が作れない。

それでも母は、黙って私の話を聞いていた。

「それとあの時も…………」

私はあの時を思い出す。


そう、それは、私が幼稚園児だったときのこと。
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