その手に錠をはめるまで


「で~? 今日はどこをほっつき歩く予定なのかな~?」



萌恵奈とバイバイしようとしたところ、勘の良すぎる萌恵奈が気付いてしまったらしくあたしにそう尋ねてきた。


くっ、こういうお見通しなところが憎いッ。


まあ、警察やってくならこれくらい鋭い方がいいのかもしれないけどね。



「今日はちょっと繁華街見てくるかな。


でも、ホントそれだけ!


特に危ないことをするわけでもなく、いつもみたくすぐに帰ってくるから」



あ、それと今日は萌恵奈の家に寄らないって言っといて~と、適当に頼んでおく。



「はあっ? すぐ帰ってくるって言ったじゃん!」



「や、落ち着きな。


すぐ帰るけどセスが! そう、セスが寂しがっちゃうからまた明日!」



それじゃ、と逃げるように家に入っていく。


バカ~って聞こえた気がしたけど、無視無視。


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