冴えない僕と煌びやかな君
「あらあら、ほーんと。ドッ平凡男に違いないですわね」


うわ、またか。


またなのかよ、シスターズ。


「私たち、あなたを探していたのよ」


今日はもう、勘弁してくれ。


「ええ。それなのにどこにもいらっしゃらないから」


「全く、手のかかる庶民ですこと」


クスクスクス


さっさと終われ、この時間。


「僕になにか用ですか」


地面をひたすら見つめる。


シスターズと、目を合わせないために。


「用ですって?」


「なにをおっしゃってるの?」


クスクスクス


彼女たちは、きっとまた、口元に手を添えて笑っている。
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