イケメンは危険です。


「茶碗が割れるなんて不吉ね〜」


なんてのんびりいう母を睨みながら片付けを始める。


そんなこと言われたら気にしてしまうじゃないか!

もう!!


むっす〜っとしながら片付けていると、


「あんた、時間大丈夫なの? 」


あっ!

「やばい!!お母さんあと頼んだ!!」


割れた茶碗が入った袋をむりやり渡して、
バタバタと部屋に戻ってカバンを取りに行く。
そんな私を呆れた顔で見つめる母。


「もう、我が子ながらおバカね〜」


「お母さんにはぜっったい言われたくないわ!!」


呟いた母に自分の部屋から文句を言う。


えっと〜忘れ物はないよね?

よし!


「それじゃあ、いってきまーす!」


居間で私の茶碗を片付けてくれる母に聞こえるように声を張り、玄関のドアを開ける。


「気をつけるのよ〜」っと母の言葉を背負いながら駆け出した。




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