保健室の先生と私。



「ん?保健室登校の子だよ」


「そうなんですか~!初めまして。私は1年の後藤陽菜(ごとう ひな)です」



山田先生の前では、どうせ可愛くぶりっ子でもしてるんでしょ?



「私は2年の白雪梨々華」


「あっ!白雪先輩だったんですかぁ~!学校でかなり有名ですよ」



ニタニタと見下したように笑う。



「へぇ」



別に後藤陽菜って子に私は興味ない。



「梨々華ちゃん後藤さん。先生、職員室行ってくるから少し待っててねー」

「はぁ~い。先生いってらっしゃ~い!」

「はい……」



これって、まさかの二人っきりになっちゃうパターン!?


うわぁ……なんか言われそう。



「白雪先輩。お隣に座ってもいいですか?」

「え……うん。どうぞ」


「ありがとうございます」



なんで、わざわざ隣に座んなきゃいけないのよ。



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