保健室の先生と私。



「梨々華ちゃん…やっぱり知らない?」



隣に座ってる由花が心配そうにしていた。



知らないよ……何も。



どうゆうことなの?



「え、由花知ってる?」



「うん…!離任式に山田先生が出てたから…」



離任…式?



ちょっと待てよ。



離任式って、私休んでたじゃん!!



だからか……。



「でもね…山田先生は梨々華に今日まで内緒にして欲しいって頼まれてたの。」



どうして……先生?



春休みも連絡1回も来なかったし。



私のこと嫌いになっちゃったの?



気持ちが整理できなくて胸が痛いよ…っ。



「移動だって…山田先生。」



山田先生が居ない保健室、学校なんて行く意味無いよ…!



これから、私はどうすればいいんだろうか。



心の闇底に深く深く息が出来ないくらいに、今にも溺れてしまいそうだよ……。
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