保健室の先生と私。



「梨々華ちゃーん!」

「由花ー!おはよう」


ちょうど校門でバッタリ。


「いよいよ最後なんだね…寂しいなぁ…」

「なに言ってんの!これからも仲良くしてよ」

「本当!?じゃあ、明日遊ぼっ!!」

「早いわ(笑)」


卒業しても関係は続けたい。


初めて出来た信じれる心友なのだから。


「ちょっと!私を忘れるんじゃないよー」

「わっ!小川さん!」


後ろから肩を叩かれた。


「忘れてないよ!ねっ、梨々華ちゃんっ!?」

「嘘つけぇ!私抜きで感動に浸ってたクセにぃ…」

「あはは~そうかも(笑)」

「おいおいー」


なんだか、卒業する実感が湧かないなぁ。

< 604 / 629 >

この作品をシェア

pagetop