オタクの俺が超絶ズレてる子に恋をした。
ファンクラブの存在


「つか次音楽かよ死ねる」


圭がダルそうに言った。その通りである。


「それよりさ、さっきの何だったんだよ!」


なぜか俺にキレる圭。意味不明である。


「ん?なんのこと?」


「松田と一緒にいただろ!お前何ファーストネーム聞いてんだよ!」


あぁ、あのことか…と今気付く。


でも、そこまで怒ることじゃなくね……(汗)


「そ、そんな怒んなって…なんでそんなに噛みついてくるんだよ?」


その言葉を聞いたとたん、彼の顔は真っ赤になった。それも耳まで。


「…ほんっと、お前ってこういうとこ情弱なのな…」


赤くなりながらも、俺に呆れる圭。



情弱と言われても、なんのことかさっぱり分からない俺ってなんなのか。


「松田、3年男子の中でファンクラブ出来てるくらいモテてるんだぞ。そして俺は会員」


会員パスというものか、一般の紙でできた名刺みたいなものを俺に見せびらかしてくる。


本心:そこまで詳しく聞いてねーし。


「…だから他の男子たちから睨まれてたってわけ。オーケイ?」


「お、おう」


とりあえず色々分かったところで、無事学校は終わったのであった。





< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop