キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉
17.病院とダイエット。
ミーンミンミンミン……。
梅雨も明け、眩しい太陽がカラッと真っ青な空に輝いていた。
初夏の日差しの中、大人めパーマの女の子と、ストレートの髪を2つに結んだ女の子が二人。
暑さに負けず、話をしていた。
「……付き合って3ヶ月。初めての夏。―――とくりゃあ、ヤルことは1つでしょうっ」
ベランダで空を見上げていたら、ナッチが人差し指をあたしの顔の前に突き立てた。
「……や、やる…?」
「そーよ!認めたくないけど、考えたくもないけど、きっとそろそろその時なのよ!」
夏服になったナッチが、手の平に顔を埋めて、歎いていた。
「ナッチ、いったい…?」
「トボけるんじゃないわよっ!」
ナッチがあたしの胸倉を掴む。
「恋人同士が夏にヤルことと言ったらっ、1つでしょぉがぁぁぁ!!!」
揺さぶられて、目が回る。
「初えっちよぉぉぉぉぉ……っ!!!」
「!!!」
ナッチの声が響き渡った。