百鬼の主
プロローグ
満月の夜
その日の月はまるで何か始まりを告げるかのように光輝いていた

グサッ…バタ…
「此で最後か…でも何でこんな妖怪が増えて居るんだ」

彼は黒崎勇気『くろさきゆうき』陰陽師と呼ばれる一族の一人である
…陰陽師とは言うものは古来から闇に潜む人々は其を妖怪と呼ぶ、それを滅するのが陰陽師の仕事である


(そろそろ戻るか…何…この気配は…殺気は無いが妙な威圧感がある)

「誰だ姿を見ろ」

「そんなに殺気立たないでよ」

そこに居たのは狐の面と紅の金と銀の蝶をあしらい少し着崩した着物の女が勇気を見ていた

「お前もこいつらの仲間なのか」
勇気がそう聞くと女は少し笑っていた
「そんなに構えなくても、別に貴方と戦う気は無いわ」

「じゃあ何でここに居る」
「私はただ通り掛かっただけよ…」

「おい!待て!」
「貴方とはまた会う気がするの、じゃあね」

そう言って女は闇に消えた…
(…あいつは一体…そろそろ戻るか)
また勇気も闇に消えたいった

陰陽師と妖怪の主との悲しき物語の始まり
を告げる








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