空の下で
「前から思ってたんだけど、脈弱いよね……言われたことない?」


「結構いわれるよ……」


「なに?緊張してるの?」


「ん……まぁ//」


わかるでしょ!??


翔さんが目の前にいるんだもん!!


恥ずかしい訳ないじゃないの!


ふと前を見ると目が合っちゃう。


何でこんなに暑いんだろ……


今日は肌寒いかもって天気予報で言ってたけどなぁ…


「なぁ……柚姫ってかわいいよなぁ……」


「……っ!?」


てか、いつの間に柚姫って呼ばれたっけ……


てかなに!!なんなのっ!?!?


「そ、そんなに驚かなくてもさっ……そんな深い意味無いしさ?」


でもなんか照れる自分がいて辛い……


正直になんないでいいからそこは……


余計暑くなった気がする。


「あ、私外来の時間ですね、これでお暇させていただきます。」


「あ、分かった……またお昼来て?あと、調子悪くなったらすぐ言ってね」


大丈夫だよ、そんなの言えない……


「はい……ならこれで……失礼します」


はぁ……


このまま誰にもバレずにコソコソと隠し通せるのか……


いつか言わなきゃいけないってことぐらいわかってるのに……
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