空の下で
担架で運ばれてきた柚姫は青白いのそのままだった。


「柚姫!!聞こえるか!?」


後ろでは優香ちゃんが泣いていた。


「処置室に移動させるよ!はいいちにっさん
!!」


多分この服披露宴で新調したんだろうけど、


胸元から切る。


「柚姫!!柚姫起きろ!!」


酸素マスクをつけ、モニターをつなぐ。


「電気ショックするぞ!」


二回当てたが元に戻らない……


あれやこれやと処置をし続け一時間でやっと収まった。


「優香ちゃん今日はもう帰った方がいいよ。送ってやろうか?」


「いえ、大丈夫です」


深く礼をして帰っていった。


柚姫は目を覚まさない。


すると手がピクッと動いた。


「柚姫?」


すると薄ら目が開いた。


「お兄……」


そういってまた目が閉じた。


柚姫……
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