蒼の王様、紅の盗賊
シュリは、そんなアスラを一瞬だけ軽く顧みて
さっきよりも一つ、低い声で告げた。
「───明日の正午、お前の処刑を行う。
....最期の夜を楽しんでおけ」
シュリは静かに、でもはっきりとそう告げると
再び背を向けて、今度は顧みることなく歩き出した。
「......」
────ガチャンッ。
シュリの言葉を、ただ無言で聞いていたアスラの耳に
遠くの方で扉の閉まる音が聞こえた。
その音は、静かな地下に
そしてアスラの心の中に、いつまでも....いつまでも響いていた。