8歳上のパパ【長期更新停止中】


そのまま、ソワソワしながら彼の返事を待ったけれど、一向に口を開く気配はなかった。


もしかしたら、あまり聞いてはいけないことだったのかもしれない。




――やっぱり……、どこかがいつもと違う。

だっていつもの彼だったら、無視なんて絶対にしないはずだ。



昨日遅かったみたいだし、会社で何かあって疲れてるのかな……?


同じ空間にいるのに、あたしたちの間には見えない高い壁があるようで、なんだか胸が苦しくなる。



でも、こっちを全く見ようともしない彼の様子に、今はただ、聞きたい言葉を飲み込むしかなかった。









< 183 / 314 >

この作品をシェア

pagetop