8歳上のパパ【長期更新停止中】


――そして……。


この気まずいパーティーの中で、ママが言い出した『いいこと』。


何かを企んでいそうな笑みに、一瞬だけ違和感は感じたけれど、あまりにも驚きすぎてあたしは思わず叫んでしまった。



「えっ!?ちょっと、無理。そんなの急に無理だって!」


「えー?いいでしょ!
ママ、もう決めたもん!!

ね……?純一くん?」


「……」


急に話を振られた彼は、少しだけ眉間にしわを寄せていた。


ママは何をどう勘違いしたのか、それを「賛成」と捉えたようで。


「じゃ、早速一志くんに伝えておいてね♪」



再びシャンパンをグラスに注ぎ、鼻唄を歌い始めたママを、あたしは呆れた瞳で見つめていた。


……もう、勘弁してよ、ママ。

あたしは心の中で、今日最高に大きなため息を吐いた。









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