8歳上のパパ【長期更新停止中】



「――――じゃあ、日曜日18時頃来るな」

「うん」


ファミレスを出てから、マンションの前まで送ってもらった。


時刻は21時。

なんだかんだ言って、3時間近くファミレスに居座っていたらしい。


「おばさん……じゃなくて、奈々子さんもう帰ってる頃?」

「うーん、どうだろ?最近遅い日もあるから」


以前付き合っていた頃、おばさんと言ったことで怒られたのを覚えているのか、わざわざ奈々子さんと言い直した一志が少しおかしかった。


「じゃあ……な」

「うん……」

お互い手を挙げながらも、なかなか背を向けようとしない。


考えていることはきっと同じ。


「早く入れよ、帰れないじゃん」

「そっちこそ」

「ダメだよ、きちんと入るのを見届けるまでが男の仕事なの!」


本当は後姿を見送ろうと思ってたけど、結局そう説得されて先に入らせてもらうことにした。





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