春に咲く柚
私も微笑み、言う。


「こんにちは、柚先輩。今日も来ちゃいました」


「ははっ。ようこそ、綺咲」


そう笑って、柚先輩は私の頭を撫でた。


まだ寝惚けているのかもしれない。


私の髪に柚先輩の指が絡まる。


その感覚に、私は少し恥ずかしくなって俯いた。


柚先輩と居ると、暖かくて、嬉しくて、けとソワソワして落ち着かない。


これが、恋と言うモノだろうか。


私はその日、幸せな気持ちで放課後を過ごした。















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