レンタル彼氏


待つこと30分
主任が到着した。


「みんなは?」


「解散しました」


「今夜告ってモノするとか
意気込んでた吉田は?」


「帰りましたよ
あれは 冗談ですし」


「甘いな!
お前は男を甘く見過ぎ!」


「そんなことないですよ」


「自覚が足りない!バカ女」


「主任!ひどい!」


主任の車に乗ると
車はあたしの家のある方向へと
向かっていた。


「美奈先輩んちは?」


「あ!あいつから来る途中に
電話があって彼氏が来たから
七瀬を連れて来なくていいって」


「もぉ〜先輩ったらぁ
主任もよく我慢しますね
意外です
普段の主任だったらキレますよね?」


「普段のオレって?
そんな怒ってる?」


「まぁ・・・」


「怒らせてるのは七瀬だけどね」


言われると思った。。。
こういう事をボケツを掘ると言う。


「どーも
あっ!途中で電話来たなら
あたしにも電話くれれば
あたしもそのまま帰るんだったのに」


「オレからの電話は
迷惑してるんじゃなかった?
着信拒否されてたら困るしね」


「しませんよぉ〜」


「吉田?あいつ
オレとは知らずによくも
七瀬が迷惑してるだとか
言ったもんだよな」


「飲んでましたから」


「飲んでても電話取られて
あんな事言われたら
彼氏だったら大ごとだよ
少しはお前も考えないと
だいたいなぁ・・・」


携帯を渡す?
ペラペラと喋らせて
普通奪い返さない?
と なぜか説教の始まり。


「吉田さん 悪気があったわけじゃないし」


「お前 吉田の事どー思ってんの?
いいと思うなら付き合えば?」


ここに付き合えば?って出る?
それになんで
こんなにグダグダ
言われないといけないの?



< 87 / 147 >

この作品をシェア

pagetop