レンタル彼氏


吉田さんと話した後
すぐに美奈先輩がそばに来て
「最近 よくあの人と
一緒にいるよね?
乗り替えた?」
と あたしが主任を諦めて
吉田さんを好きになったのか?
と聞いて来た。


「そんな早くに切り替えできませんよ」


「そーなの?」


「そーですよぉ」


「じゃあまだ?
さっきの吉田と付き合うわけじゃなく?」


「まだ?って・・・
しつこいかも知れませんけどね
そのうち諦めますから」


「諦める?なんで?」


「もぉーーーそこまで言わせないで
くださいよぉ〜
マジで勝てませんから」


「はぁ?何に勝つの?」


「自分の口からいいません」


「面白いねぇあんたは」


美奈先輩の前で
うかつな事は言えない
すぐに伝わってしまうから。


「それに吉田さんは華子絡みで
関係で仲良くしてもらってるだけで
向こうは向こうで
またこいつ?と思ってますよ」


「そっかなぁ?
向こうは彼女は居ないの?」


「たぶん?」


「昨夜は一緒だったんでしょ?」


何故それを?一緒じゃないけど。


「違いますよぉ〜」


「聞こえたわよ 一緒にご飯行こうって」


美奈先輩もあの時近くにいたの?
会話聞いてたんだ。


「友人との飲み会を忘れてたらしくて
駅まで一緒して別れましたよ
それからあたしは自分ちで
ひとり酒ですよあはは」


「あれ?そう?」


急に真面目顔の美奈先輩。


「はい・・・うん?
なんで?」


「べーつにぃ あはは」


もぉ どこに耳があるのやら
美奈先輩も近くに居たとは。。。


だけど
この日を境に主任との距離が前以上に
開いた気がする。


仕事のことで話したり
失敗して怒られたりは前と同じだが
沖縄で見せた優しい笑顔は
もうあたしには見せてくれない。


それが早くオレを諦めろ!
と言ってるようにも思えるのだ。






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