雫に溺れて甘く香る
彼女からの連絡?
あー、そうね。貴方もそんな優しい視線もできるんだ。
まぁ、そりゃそうだよね。そんなことを考えて、嫌な気分になるのは自分勝手すぎるけど……。
ぐいっとカクテルを飲み干して、ぞんざいにグラスを置いた。
「続木さん。同じのおかわり」
スマホから視線を外し、彼は眉を微かに上げる。
だけど、何も言わずにカクテルを作り始めた。
……私は嫌な女だな。そう思っても止まらない。
中野さんがピラフを持ってきて、それを食べながらまたカクテルをおかわりして……。
そして、普段よりキツめのカクテルに私は酔っぱらった。
「工藤さん弱いのに、お前は普通にカクテルを作ったんだろ」
うーん。篠原さんっぽい声がする。
……するけど、眠い。
「まさか、四杯でつぶれるなんて思わないだろ」
続木さんの声も聞こえる。
ゆっくりと目を開けてから起き上がり……とても静かなお店をぼんやりと辺りを見回した。
あれー? どうしてお客さんいないんだろう。
しかも、どうして照明が半分消えているの?
不思議に思っていたら、ジャケットを着た中野さんが目に入った。
「あ。起きたみたいだね。じゃ、俺は帰るから。バイバイ工藤さん」
そう言って、本当にバイバイと手を振って店を出ていった。
……バイバイ?
慌てて腕時計を見ると、二時を過ぎていて目を丸くする。
嘘でしょ。酔っぱらって寝ちゃうとかあり得ないー!
あー、そうね。貴方もそんな優しい視線もできるんだ。
まぁ、そりゃそうだよね。そんなことを考えて、嫌な気分になるのは自分勝手すぎるけど……。
ぐいっとカクテルを飲み干して、ぞんざいにグラスを置いた。
「続木さん。同じのおかわり」
スマホから視線を外し、彼は眉を微かに上げる。
だけど、何も言わずにカクテルを作り始めた。
……私は嫌な女だな。そう思っても止まらない。
中野さんがピラフを持ってきて、それを食べながらまたカクテルをおかわりして……。
そして、普段よりキツめのカクテルに私は酔っぱらった。
「工藤さん弱いのに、お前は普通にカクテルを作ったんだろ」
うーん。篠原さんっぽい声がする。
……するけど、眠い。
「まさか、四杯でつぶれるなんて思わないだろ」
続木さんの声も聞こえる。
ゆっくりと目を開けてから起き上がり……とても静かなお店をぼんやりと辺りを見回した。
あれー? どうしてお客さんいないんだろう。
しかも、どうして照明が半分消えているの?
不思議に思っていたら、ジャケットを着た中野さんが目に入った。
「あ。起きたみたいだね。じゃ、俺は帰るから。バイバイ工藤さん」
そう言って、本当にバイバイと手を振って店を出ていった。
……バイバイ?
慌てて腕時計を見ると、二時を過ぎていて目を丸くする。
嘘でしょ。酔っぱらって寝ちゃうとかあり得ないー!