プリンセス騎士 ※更新中※
押し寄せる波。
何度も溺れそうになりながら前へ進む。
『コボッ…あ…彩華…』
待って…待って待って待って…
置いてくな…お願いだから独りにしないで…
彩華…彩華待って…
『コボッ…ゲホッゲホッ…』
我に返れば足が届かないほど深い場所まで来てて。
『あや…えっ…』
気づけば、目の前に彩華の姿はなかった。
『彩華!!彩華!!どこに行った!!彩華!!』
何度も何度も叫んだ。
何度も何度も名前を呼んだ。
でも、どこからも返事が来ることはなかった。
その後、彩華は海保によって海中に沈んでいたのを発見された。
当然誰もが俺を責めると思った。
助けられなかったし留めることができなかったから。
けど親や友達、彩華の両親でさえ、俺を責めようとする人間は現れなかった。
それどころか彩華の両親は口を揃えて『ありがとう』と言った。
助けられなかった、
目の前で彩華を死なせた、
なのになんで礼なんて言うんだよ。