あなたの「おやすみ」で眠りにつきたい。
04がんばれ


月曜日になった。
最寄り駅からどこか気だるげな人波に沿って会社まで歩いていると、後ろからポンと肩を叩かれた。

「おはよ!綾音」

振り返ると、今日もクールビューティなみのりが爽やかな笑顔を浮かべていた。

「みのり、おはよう。昨日はありがとね」

「いいの!サンダル欲しかったから買えてよかった」

「私も新しいワンピース買えてよかったよ」

昨日、主任が帰ったあと、予定がなかった私は、みのりに誘われて、夏物先取りバーゲンに行った。

久々にショッピングを楽しみ、ワンピースと七センチヒールのサンダル、アクセサリーなどを購入。
夜はオープンしたてのビビンバのお店に行き、熱くて辛いビビンバをハフハフ言いながら食べた。

主任とみのりに強く支えられている私。
どんなに強がっても、自分は意外と弱いんだと気がついた。恋は人を強くも弱くもする。

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