妖怪なんて見たくない!
「妖怪は邪魔だ、殺せって言われた!」
ありえないよね?!
なんて二人を見ると。
『それが普通よ、七波。』
『視える人間は妖怪を嫌悪するものだよ』
二人はゲームをやめて私に向き合って座る。
「え…………?
でも『殺したい』までは言い過ぎじゃない?」
燈桜が立ち上がって私のもとまで来る。
『そんな優しいのは、あなただけよ』
私の頭を小さな手でなでる。
「…………別に優しいつもりはないんだけどなぁ」