妖怪なんて見たくない!
(一体なんの用だろう………)
我がD組イチのイケメン、葉折くんに連れてこられたのは人のいない空き教室だった。
なんだか、嫌な予感しかしない。
「折原さん」
「はいっ………」
急に名前を呼ばれてビビる。
そして単刀直入に言う葉折くん。
「『視える』でしょ?」
ああ、キタコレ。
もう大体、何を答えればいいか分かる。
「…………葉折くんも視えてるの?」
「うん。俺……………祓い屋だから」