恋が叶うなんて思うなよ。【中編・完結】
今日も花は太陽を指差して、白と主張する。

「やっぱり、アイスあげなきゃよかった。せっかくの間接キスが」

「あんた、馬鹿よね」

涼太は花の頭を、さらりと撫でた。

どうでもいい後悔を呟いて、一番望むものを逃さないように。
< 14 / 68 >

この作品をシェア

pagetop